栗田政裕先生による2年生版画専攻「木口木版画」の授業です。 木口木版画は、18世紀頃ヨーロッパで完成された木版画の技法です。 柘植、椿等の堅牢な木材の木口の面を、 ビュランという彫刻刀で彫り進んでいく木口木版画の技法は、 白と黒の精緻な表現に適しています。 本実習では、版画の技法の中でもとりわけ単純で明快な、 彫って摺るという行為に重点を置きます。 原初的な彫版の作業の中で制作者は、 自分自身の素直な表象と出会う実習です。