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   現場の声

 

 


ファインアートからデザイン、映像など、あらゆるクリエイティブの現場で創形の卒業生が活躍しています。
クリエイターとして働く卒業生に、仕事の現場のお話を伺いました。

 


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私は2年間浪人をして、創形美術学校に入学しました。1年生の基礎課題を経て、専攻に分かれてからの版画
制作に集中していたように思います。指導にあたっていた大沼先生も、制作に関しては「しつこい」学生だ
った印象を持たれているそうです。特に木版で細かいディティールを表現するのが好きで、在学中には
2004年版画大賞展(道新ギャラリー)に出品したりもしました。
卒業後は慶応義塾高校で美術授業の助手として4年間働き、その後ある方の助言で「君は国立印刷局の仕事
に向いているかも」と言われ、かなりの狭き門でしたがチャレンジしようと決心しました。実技試験や面接
等をこなし、そして今、国家公務員として切手や紙幣、有価証券等のデザインの仕事をしています。とても
特殊で堅い仕事ですが、スーツもネクタイもしないラフなスタイルでパソコンに向かっています。
この仕事に就けたのも、在学中から卒業後も「自分の作品」を描き続けてきたからだと思います。2008年
には高知国際版画トリエンナーレに入選しました。国際公募展も就職試験も、自分の実力を試す事において
は同じ意味を持っていると思います。何しろ、休まず制作し続ける事が大切だと思います。



▲ 齊藤さんの版画作品

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2008年にパリ賞をいただき、創形美術学校の契約しているアトリエのあるパリのシテ・デザールで勉強を
してきました。そして帰国後にフリーペーパー「S」を主催して三年間でvol.7までを作る事が出来ました。
テイストの合う若手イラストレーターを中心に年に3冊のペースで発刊し続けた事によって、新しい方々に
知り合うことが出来ました。同時に、ナディフはじめ、&A、青山ブックセンター等に「S」を置いて頂く事
ができました。あきらめずにやりたい仕事を気の合うアーティスト達と出来た事が今に繋がっていると思い
ます。
いわゆる、メジャーな雑誌や広告の仕事が激減している現在に於いて、フリーペーパーという形態を取った
事によってタダ(フリー)という概念が他のジャンルの活躍する方々と繋がる事ができました。例えば食で
あり音楽でありアーティストを支援する投資サイト等の方々です。
他のジャンルの方々とコラボレーションするという事は、新しいイラストレーションの表現のステージを広
げて行く事になっていくと思います。学生時代は時間がありすぎてその価値に気づかずに過ごしていた気が
します。今は忙しい中、作品を制作する時間を中心に生活して行く事が喜びであります。世界的に、ZINや
フリーペーパー、いわゆる「紙メディア」が再評価されている今、次にくる「波」をとらえるべくイラスト
レーションに向き合って行こうと思っています。イラストレーターの活躍する場はまだまだ広がって行く
と思います。



▲ 左1点:須田さんのイラストレーション作品 / ▲ 右2点:フリーペーパー「S」

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コンビニ等で誰もが目にするスナック菓子をはじめ、様々なパッケージや広告を制作しています。
広告代理店と組んで企業に対してパッケージのプレゼンテーションをする場合、1商品につき30〜40
パターンのデザインを提案します。その中から10点程に絞り込み、最終デザインを決めていきます。特に新
商品は、長い作業時間の末やっとの事で店頭に出荷されますが、必ずしも商品が売れるとは限りません。商
品が売れているかどうか、ドキドキしながらコンビニへ偵察に行く事もあります。自分がデザインしたパッ
ケージの商品が買われていくのを見て、初めて「やったー」という満足感が得られます。その瞬間はとても
幸せで、この仕事をやっていてよかったと実感します。
創形美術学校では、基礎的な課題をたくさんこなしました。その事が現在の「デザイン力」に繋がっている
と思います。コンピューターソフトを使いこなす事だけがグラフィックデザイナーではなく、自分の「手で
描き」「考え」「言葉にする」事が大切だと思います。創形の授業はそんなスキルを自分に与えてくれたの
だと思います。現在でももっと基礎的な勉強をしてみたいと思っています。


▲ “IDEAL” ロゴデザイン 2009
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